空想自動車会社国際会議

前回の文書は自動車の諸事情に詳しい人なら色々わかる話です。
しかし、全く諸事情を知らない人には訳が分からなかっただろうと思うので補足します。
豊田章夫社長はCOTYの1位はガソリン車の2台の一騎打ち(片方はトヨタ車)であろうと予測していた。
つまりガソリン車のどちらか(自社の車かライバル車)が1位になると予想していたはず。
しかしCOTYでは電池自動車(電気自動車)がガソリン車に大差をつけて1位に選ばれました。
そんなはずないだろうと豊田章夫社長は怒ったはずです。私もこの結果はおかしいと思いました。
後から考えれば脱炭素という言葉で勘違いした審査員が多かった為なのだろう。
審査員がhorse deerだったらこういう結果になることもあると気づかされました。
現在トヨタでは電池自動車を発売していません。来年1車種を発売する予定ですが、
電池自動車の開発は遅れていると陰口をたたかれています。
章夫氏は「今開発中の自動車のモックアップを電気自動車ということにして発表しておこう。」
と考え突如発表会を開いて16台並べたのでしょう。
金のあるトヨタの事だから16台のうち殆どの車でガソリン、ハイブリッド、モーターの3通りで
設計していることでしょうから、あながち嘘でもないのだろうけど。
(発表では16台全部が電池自動車ということになっています。)
これで遅れているというイメージを払拭できました。
私がさんざん文句をつけてきた電池自動車ですが、ただ一つユーザーにメリットがあるようです。
ガソリンは消費税以上の税金がかかって日本国内では割高ですが、
電気はガソリンに比べれば割安で供給されているのでガソリン車と電池自動車が
同じ距離を走って比較したら、おそらく電池自動車の方が走行距離に対する費用は安いでしょう。

久しぶりの超短編小説  2021年12月下旬開催の自動車会社空想国際会議

発言会社:戸板自動車(日本)、GN(亜米利加)、ヒヤット(伊太利)、老婆(英国)、ボロボロ(瑞典)
発言を許されていないマスゴミ数名も同席。以下発言の前に略称
戸:さて皆さんにお集まりいただいたのは先日のコップ26で各国の元首たちが
全く現状を認識しない発言をしたのでガソリン車メーカーである我々が大変迷惑したことについて
相談したくて集まってもらいました。闊達な発言をお願いいたします。
老:マクロ〇の嘘つき。どの国もマクロ〇の言葉を否定しなかった。誰が名前で呼んでやるか。
ボ:食い物に例えたら面白い。みんなマカロンと呼ぼう。食ってやる。
戸:その案を採用します。
マカロンさんは脱炭素という錦の御旗を掲げたが電池自動車は仏蘭西の都合に合っているだけで、
本当のエコではありません。自国の権益を延ばそうとしている不逞の輩です。皆さんご存じですね。
G:当たり前だ。だから仏蘭西のメーカーを呼ばなかったんだ。
戸:勿論です。仏蘭西に尻尾を握られている独逸のメーカーも呼びませんでしたよ。
老:仏蘭西は原発が沢山あるから夜間は電力が余っている。ここに集まった代表たちの国で
電力が余っている所はない。だからコップ26は我々にとって非常に迷惑な結論になりました。
そういえばここに来ていない国のB車のハイブリッド車の修理代の話は知っていますよね。
ボ:B車?どっち?
戸:3本の光芒です。3文字でない方です。
ハイブリッド車のインバーターが壊れたら車両代くらいの修理費になるそうです。
ハイブリッド車でそうなら電池自動車も車両代くらいの修理費になりますよね。それよりも高いかな。
わが社も修理代はかなり高くなるがB社ほどではありません。皆さんのところはどうしますか。
G:うちはまだ決まっていないから、まだ言えない。そんな野暮な話はしないでくれ。
老:B社のハイブリッド車を買って壊れたら修理せず廃車して買い替える人が多くなる。
どこがエコだ。結局無駄に金がかかるがツケはユーザーに回る仕組みになっている。
戸:話題を変えましょう。皆さん電池自動車を作るとしたらどんな車になりますか。
老:うちの「ランド老婆」は車体が重いから沢山電池を積まないと走らない。
G:コメ車が軽いわけないだろう。大きくて重いに決まっている。電池をたくさん積むことになる。
ボ:寒い所なので電池切れは凍死につながります。本気で電池自動車を作りません。
ヒ:我が国は普通乗用車だけでなくスーパースポーツカー(減らり、乱暴る義に)を作っています。
スーパースポーツカーを電池自動車にしたら電池重量は全重量の3割くらいになるでしょう。
車が重くなってしまいますし、電池をたくさん積むことはエコロジーに反する事になります。
それはここに来ていない独逸さんのスーパースポーツカー(ボロシェ)だって同じです。
仏蘭西はスーパースポーツカーを作っていませんから我が国の現状を無視している。
戸:我が国もここに出席の方々と状況は同じです。
ちなみにスーパースポーツカーは充電に何時間かかるんですか。
ヒ:試作車では0から8割までの充電で2時間かかる。こんな車誰も買わないから会社がつぶれる。
G:ハッハッハ。1か所の充電ステーションを2時間も占拠したら撃たれるぞ。
戸:日本だと刺されます。笑い話じゃすまないですね。
老:戸さんの国の電力はどうなんだ。電力の質が良いと電力会社はいつも威張っているのだろう。
戸:国民の助けもあって以前計画停電もおこない単独事故としての大停電はありません。
しかしこれからはどうなることやら。今度の冬だって2月には供給量がギリギリと試算されている。
真冬に計画停電になるなんて凍死しろと言っているようなものです。
電力の余裕のある国なんて仏蘭西と独逸以外にありません。
老:それなら日本のK田首相はコップ26で何故あんなに偉そうな発言をしたんだ。
現実をわかっているのか。それとも政治家ずれしたパフォーマンスなのか?
戸:それがどちらかわからないんですよ。人を操るのがうまいのは事実ですが本音を言わない人だし。
現状認識ができないのかもしれません。
ハイブリッド車がエコじゃないことは作っている我々が良く知っていますが
アホな政治家は知らないからバラマキの一環として補助金が出ています。これも認識不足です。
ヒ:K田はアホだ。自分の国の電力事情を知らないんだから。
戸:我が国の首相はここ10数年アホばかりです。一番ひどいAHeartはやっと辞めましたけどね。
G:停電のある国に電池自動車なんて笑わせる。そういえば新幹線より早い電車はいつできるんだ。
それも電気で走るんだろう。電力は足りるのか。
戸:リニアモーターカーと呼ばれています。レールに相当する部分の磁石には常時通電します。
常時通電がどれほど電気を浪費するのか知りません。私が想像するなら原発5基分くらいでしょうか。
静岡の知事の反対で開業は遅れているので今はまだ電力の大食いは始まっていません。
でも原発を増やさずにリニアを稼働してしまったら我が国は停電地獄に堕ちます。
その時電池自動車が増えてしまっていたら毎年夏と冬に計画停電が実施されるようになるでしょう。
老:本当に5基作で足りるのか。足りるとしても日本は新規で原発5基作る予定あるの?
戸:とんでもない。福島の事故以来、原発を増やすなんて言おうものなら総スカンをくらいますよ。
でも.....わからない。
ひょっとして原発の新規建設ありきで電力不足となるようにリニア建設を決めたのかもしれません。
当時の首相のAHeartがやりそうなことです。
G:ひどい元首相だな。NorthKの金ちゃん並みだ。マカロンよりワルだ。
ボ:あんたの国の月産自動車は電池自動車にシフトしたね。あの会社の社長はアホなのか。
戸:カルロス癌という社長が先日までいて、沢山無駄遣いをして今じゃ金に困っています。
研究もしていなかったから別の道で生きていこうと安易な道を選んでしまったんです。
よくありますよね。他人に大きく水をあけられてしまった時、活路を別の道に求めることは。
でも選んだ道がドツボだから...可哀そうに。
もし真冬になって計画停電の話がTVで言われるようになったら強烈なネガティブキャンペーンになる。
急に電池自動車が売れなくなるから在庫の山になる。
ヒ:会社の命運は天気任せ?それとも電力任せ?両方か。寒かったら電気の消費量が増えるからね。
あまり寒くないまま経過すれば計画停電がなくて電池自動車が売れてこの冬は会社も安泰。
来年夏にはどうなることやら。真夏と真冬に会社の危機が訪れるんだ。誰かアドバイスしてやりなよ。
戸:年2回会社に危機が訪れるなんて我社は怖くてそんなことしません。
でも月産自動車は我社の助言など聞きませんよ。
我が国ばかり俎上に乗ってしまいましたが皆さん同意見であることを確認したいと思います。
政治屋が実現不可能な発言をして我社をはじめ皆さんの国でも企業は迷惑ばかりこうむりました。
政治屋は脱炭素という単語を聞いただけで震えあがり、できもしない嘘ばかり約束してしまいます。
数年すれば皆の目が覚めて現実が見えてくるようになるでしょう。
それまではマスゴミに叩かれない程度の電池自動車を作り、お茶を濁し、
最終的にはガソリン車が主力のままで行こうという事で良いですね。

会議終了後あるマスゴミが月産自動車販売促進部に会議の内容を話した。
月産自動車の担当者はラインハルトの言葉を借りて独り言を言った。
「風まかせという生き方は好きではないのだが、
電力消費状況を確認し1月から生産調整を始めよう」。

こんな会議があったかもしれません。あったとしたら発言内容はこれに近いでしょう。

前回の替え歌も難しかったでしょう。答え合わせ:河合奈保子さんのアンバランス(UNバランス)
今回のヒント:これも所々もとのフレーズを残したが、かなり変えたのでわかる人は少ないだろう。
夏と冬のレジャーに関連した曲。苗場スキー場でも流れているはず。
自宅の駐車場で 充電する車にくぎずけ
派手なランプで警告灯 故障のサインよ
スタイルなんてどうでも あなたらしけりゃ最高
町の修理屋工場は 出る幕がないよ
バッテリーやインバーターが複雑で
故障のもとになる
夕映え 樹氷を染めれば
しばらく車は治らない
スイングしてるオーナー 不満な気分になるよ
ディーラーに連絡しようか 自走できないよ

シャワーを浴びて着替えて レッカー車を待つ間は
待ちくたびれて長時間 寝てるだけじゃだめ
悩み事はとりあえず 明日からの通勤
故障原因追及はこのさい 数日かかりそう
普段は電気代や 高速代がかかり 維持費は安上がり
レシートを透かして見る空
しばらく地球は止まっている
光る電話のランプで 修理代の連絡
インバーター故障でこれから 修理代高額
インバーター故障でこれから 買い替え検討