SシリーズGTRトランプN社とH社

前回の文章を少し補足しておこう。
スバルはトヨタの様に沢山の車種を作れる自動車会社ではない。
車種が少ない分、販売にメリハリをつける必要がある。
通常のカタログモデルだけ生産しているのではなく時々限定車を発売しなければメリハリが作れない。
その限定車の中でも最も高性能なモデルを「S」シリーズと名付けて何年かごとに発売してきた。
(通常モデルよりパワーがあり足回りを改善したマニュアルミッション車「S」を限定販売した。)
今回の自称S210はたいしてパワーも積み上げずにオートマチックだ。
おそらく足回りは良いのだろうが、いかにも役不足だ。
この程度で「S」と名乗られては困ると辰巳さんは思っているに違いない。
昔話を一つしておこう。日産スカイラインの主査をずっと務めて来た桜井眞一郎という人物がいた。
初代GTRを作った銘伯楽だ。何代目のスカイラインだか忘れたが、
スカイラインに4気筒2000ccDOHCエンジンを載せ「スカイラインRS」と名付けた。
どうしてGTRと名付けなかったんですかと質問されとき
「この程度でGTRと名付けるわけにはいかない。GTRはもっとスゴイ車だ」と返事しました。
この例えで言うなら自称S210はスカイラインRS並ということになる。
「S」を名乗ってはいけないのだ。
N社がオートサロン会場でR32GTRのエンジンを外して電動モーター車にして展示した。
いったいどんな意図があるのか不明であるだけではない。
R32GTRに対する冒涜だ。R32GTRほどの車だと、これは文化遺産といって良い。
持ち主は状態の良い個体を少しでも長く動態保存するべきだ。
それなのにエンジン外してモーター載せるなんて自社の製品に対する尊敬の念が欠如している。
常識を持つ人間のすることではない。こんな企画した人物はアホだ。

トランプ大統領の2期目が始まった
1期目は何をするか分からない大統領であった。
2期目のトランプは1期目とは色々な点で異なるが、何をしそうか予測がつくようになった。
さっそく不法移民に対する強制送還を開始した。
コロンビアの大統領は送還される人を乗せたアメリカの軍用機を受け入れないと表明しました。
それに対しトランプはコロンビアに対し高関税をかけビザを発行しないと表明しました。
コロンビアは折れたため、高関税やビザの停止はなくなりました。
次にカナダ、メキシコ、中国に難癖をつけ高関税をチラつかせ自説を通そうとしました。
カナダ、メキシコは折れて高関税は今のところ延期となり中国は折れず高関税が開始されました。
今後しばらくトランプは二言目には「関税をあげる」と脅し解決を迫るパターンを続けるだろう。
1期目のトランプは下院で民主党が優位だったので思うように国を運営できなかったが、
今は上下院ともギリギリ過半数をとっていてトランプは自由にふるまっている。
国会の制約を受けない大統領令という職権をを乱用している。
今迄の大統領令をみると、不当に裁判で負けた人の名誉回復に使われることが多かった様だ。

トランプの手段の違いが就任早々あきらかとなったが、
政権自体は何がどう違うのだろう。
まずは周り(スタッフ)をイエスマンで固めたことだ。
決定はスムーズに運ぶかもしれないが、誰も文句を言わずトランプの暴走を止めない。
選挙中にトランプをヨイショしたIT系CEOを従えて、その会社の影響力もあてにして内政をおこなう。
対外的には大統領令を乱発して「高関税」とすぐ叫ぶ。
かつてアメリカをこれほど独裁的に操った大統領はいない。
他国への取引材料目的でトランプが気軽に使い始めた大統領令とは万能なのだろうか?
本来なら国会が決めるべきことを勝手に決めていないか?
アメリカ国民は文句を言わないのだろうか。
これは職権乱用なのだろうか?合法なのだろうか?

トランプ自身とトランプの側近?であるイーロンマスクがヨーロッパの国々に難癖をつけた。
ヨーロッパ各国首脳はトランプを警戒している。
そのタイミングで石破首相が渡米しトランプ大統領と会談した。
トランプが他国首脳と会うのは2人目で、先進国としては最初に会うことができた。
トランプとしても誰とでも争っているのではなく友として近寄ってくるものは歓迎する
米国に対する投資は大歓迎だと表明できたことは大収穫だったはず。
付き合うのが難しいトランプと仲良くできたのは石破首相の初の外交として高得点だった。
【私が常々悪首相として内政でずっと悪いことをし続けたアホ(安倍)ではあるが
唯一外交で付き合いの難しいトランプとうまくやれたのが高評価できる点だった】

自動車業界が揺れている。
N社があぶないと言われている。
H社との統合話が出てきたが、N社は対等合併という形を望んだ。
会社の時価総額ではH>>Nだそうだ。
総資産の数分の一で対等と言われるとH社側は気分が良くない。
それだけでなく、N社の全世界で9000人というリストラが全く進んでおらず
業を煮やしたH社は吸収合併と本音をぶちまけた。
プライドしか残っていないN社は吸収合併をすぐに断った。
N社の経営陣の給料総額はH社の倍なんだそうだ。役員の数も倍だそうだ。
本当にリストラすべきはN社のアホな経営陣だ。
経営陣をリストラすればそれだけでも身軽になるんじゃなかろうか。
タラレバを言っておくと、なんでN社が苦境に陥っている原因は単純だ。
ヨーロッパ各自動車会社(特にドイツ)と同じ判断ミスをした。
ドイツ各社が反省を始めたのにN社(経営陣)はまだ反省していない。
新規にガソリンエンジンとハイブリッドエンジンを開発していたらこれほど苦境に陥ってはいない。
ほかの会社はエンジン開発を行っている。
日産にはEパワーというのがあるじゃないかと反論されるかもしれない。
Eパワーは街中では威力を発揮する(らしい)が、高速道路で威力を発揮しない(らしい)。
Eパワーというシステムは高速道路で何の恩恵もないことが一般ユーザーにも知られ始めている。
つまり、Eパワーは街中しか使わないユーザーにしかメリットがない。
N社は街中で使う車ばかり作っているかというとそうでもない。
どちらかというと高速道路を使う遠距離用の車でも平気でEパワーを載せている。

さらに、新型車を開発していればこれほど苦境に陥ってはいない。
そりゃ売れないよね。得意な後輪駆動車はラインナップを縮小し発売終了してユーザーを失う。
走りを求める人たちが欲しがる小型、小排気量のマニュアル車もない。
M社のロードスターのようなオープンカーもない。
S社のJムニーのような独特の車もない。
昔5ナンバーサイズでベストセラーだったセレナを幅広の3ナンバーにしてしまった。
(今は5ナンバーサイズのフリードとシエンタが爆売れしている。)
ディーラーから売る車がないと言われている。
新車開発費にカネをかけなかったからだ。
伊藤さんや水野さんのようなN社の歴代の有名な開発者はN社を離れた。

自社で用意できないハイブリッドエンジンの調達方はある。
トヨタや三菱や本田はガソリンエンジンとモーターのハイブリッドエンジンを持っている。
このようなEパワー以外のハイブリッドエンジンは
街中でモーター、高速道路でエンジンとうまく使い分け出来る。
すでに提携している三菱から売ってもらっても良いし、ホンダから売ってもらってもよかったのに。
そこにもプライドがあったのだろう。
プライドと会社のどっちが大事か判断できない経営陣。

H社だってそれほど状況が良いわけではない。
アメリカで大量に売れるSUVに目もくれず背の低い車ばかり売ろうとする。
H社の三〇社長はいまだに電池自動車の未来を信じている。
自社(H社)の成り立ちがどうだったか忘れているアホ。
ホンダはエンジン屋と昔から言われていた。
三〇社長は得意なガソリンエンジンを切り捨てようという大悪人だ。
頭(社長)が腐っていると会社が腐るよね。

前回の替え歌の答え合わせ:谷村新司さんの「昴」
今回も全く替え歌が思い浮かばなく公開が延び延びになった。
文章が古くなり始めているので替え歌なしで公開しました。