戦国時代と空想霞が関立ち話

前回ブログに書いた新説は確かにその通りだと私は納得しました。
それ以前から思っていたことがあります。戦国時代も経済力戦争であったという事です。
つまり織田信長、武田信玄、上杉謙信の個人にばかり関心が集まりますが、
各国(尾張、甲州、信濃)の財政の方が大事だったと思います。
当時は上洛するだけでもお金がかかり、合戦をするにはもっとお金がかかります。
昔は国力は国の広さと人口によって規定され、さらに地域の特性が加味されていたと思われます。
領土が広く人口が多ければ農産物、特産品が多く得られ国が富み国力があることになります。
「麒麟が来る」で斎藤道三が「大きな国を作れ」と言っていたのはこれに相当するでしょう。
昔はすべて人力で賄うため人口が多ければ多いほど国力があると考えられます。
更に地域特異性の金・銀の産出や交易による収入などが加味されます。
「甲州(武田)には金が、越後(上杉)には銀が産出し、尾張(織田)には交易があったから戦費を調達でき、それぞれ互角の戦いができた。」という考え方です。
さらに尾張(信長)は上洛後に足利幕府の許しによって堺などから税を取り立てることができ、
さらに戦費を賄うことができ、鉄砲をより多くそろえ戦いで有利になったと思われます。
結局、経済力は国力と直接関係があるので、持てる者が強かったわけです。
なんだか夢のない話になってしまいましたが、最後に夢を付け加えておきましょう。
信長には構想力があり、また新しいものを積極的に使いこなす能力があった。
信玄には人をうまく登用し武将との信頼関係を築き、働かせる能力があった。
謙信は戦上手(勝か引き分けばかりでほとんど戦で負けなし)な天才的戦略家であった。
強くあるためには戦力(国力)だけでなく指揮官の能力も必要でした。

戦争ではなく戦力=経済力として見直して、現代の世界を見てみましょう。
国力=人口ではなくなりつつありますが、人口は多い方が経済力は強いでしょう。
今最も力を持っている国はパソコン事業を支えるシリコンバレーと第2次産業の根幹を支えるソフトウエアを持っているアメリカ。そして第2次産業(輸出してお金を獲得しやすい産業)が栄えている中国です。
この2国は現時点で他と比べダントツの強さを誇っています。
第2次産業の先端を支えるハイテクの原材料や素材の幾つかを日本が持っているとはいえ、
全ての製品に必要とされるものではなく総額として少ないので上記2国には太刀打ちできません。
20年くらい前までは日本も第2次産業が栄えていましたから経済力世界2位になったこともありました。
しかし日本の第2次産業は凋落の一途をたどっています。
このままではズルズル下がる一方で日本は先進国という立場を失いつつあります。
第2次産業を立て直さないと我が国は衰退の一途をたどるので、
国が輸出企業を助け輸出産業を盛り上げてゆかなければなりません。
こんな単純なことも国会議員や完了(官僚)たちは気づいていない。
永田町での綱引き、つまり政争に明け暮れている人には何も見えてこない。

今日もショートショート 「霞が関で新型コロナの立ち話」100%空想なので全く根拠はありません。
霞が関省内で新人完了N氏と知り合いの5年目の完了F氏が廊下で出会った。
N:この1週間Cさんを見ませんがどうしたんですか(共通の知人がいない事を心配してN氏が質問した)。
F:バカ。こっちへ来い(と隅のほうへN氏を連れて、周りを見回して誰もいないことを確認した)。
F:片道切符で飛ばされたんだ。もう会うことはない。
N:え?
F:Cは先週の休み時間に『新型コロナの第6波は人災だよね』と同僚に言ったんだ。周りにいた奴に聞こえるよう話してしまったんだ。すぐ上司に呼び出されて翌日からコロナの流行地域に出向を命じられた。片道切符だから2度とここには戻れない。壁にはミアリーが、障子にはメアリーが隠れているぞ。
N:なんで...みんな気付いていることじゃないですか。ワクチン接種を6か月で行っていれば東京で新規感染者が9千人なんて数にはならないでしょう。X局長が強盗大臣に「3回目接種は8か月後」と言ったのは皆知っています。Cさんは正しいよ。今のコロナ大流行はワクチン接種を遅らせたのが原因だから人災ですよ。
F:思っていてもそれを言っちゃいけないんだ。周りにマスゴミがいたらなおさらだ。マスゴミ対策は済んでいて主なTV局や新聞社にはそういった発言をしないよう念を押してある。
F:昨年秋、局長のXさんが直属のYさんにワクチンの3回目接種の時期をいつにしたらよいか調べろと言った。
N:Yさんは統計をよく知っている人でしたね。。
F:それを聞いたYさんの先輩のZさんがYさんを呼んでこう言ったんだ。「これからインフルエンザワクチン接種が始まる。統計なんかどうでも良いからインフルエンザワクチン接種の書類仕事が終わる頃に3回目接種をすればいい。Xさんには年明けにゆっくり始めればいいと答えておけ。わかったな。」と言って話は決まったんだ。Yさんは言われた通り何も検討せず統計も考慮せず医学的根拠もなくXさんにそう答えたんだ。そして3回目接種は2回目が終わってから8か月後と決まったんだ。
F:第6波が始まってからYはXさんに呼び出され説教された。そしてZが呼び出されてさらに説教されたんだ。
XYZの3人は今静かだろ。何も言わないだろ。たぶん第6波が終わるまで3人とも貝のように黙っているよ。
お前もわかったらこの件を誰にもしゃべるな。親兄弟恋人にもだぞ。
N:不公平ですよ。Cさんはどうなんですか。Cさんは『新型コロナの第6波は人災だよね』と発言しただけで第6波のきっかけを作っていないのに罰を受けて、XYZは何も咎められていないじゃないですか。
F:今3人を降格したり飛ばしたら完了が失態を認めた事になる。一般人に気づかれる元にもなる。
第6波が終息したら降格やら片道切符はあるだろうが、それもこっそり行われるだろう。
わかったか。完了は出世レースじゃないんだ。椅子取りゲームなんだ。

こんなことがひっそりと起きていたりして...

前回の替え歌は易しかったはず。答え合わせ:谷村新司さんの「昴」でした。
本文自体は土曜日にほぼできていて、日曜には修正も終わったのですが、
今回替え歌が全く思い浮かんでこないので休みです。